こんにちは
獣医師の加藤です
晩秋に入り、徐々に紅葉の季節になりましたね
車で走っていても街路樹の色づきが
素敵になってきました。
さて、今回は
『肥満』について
お話させていただきます。
みなさんは愛犬、愛猫の体型を気にされた事がありますか?
丸々としている姿は可愛く見えたり、
ご飯やおやつを美味しく食べいる姿は愛くるしいですね。
しかし、
そのままの体型や食事管理、生活習慣を続けていると
様々な病気にかかる可能性があります。
犬の場合、
心臓、肺、骨関節、内分泌などの疾患、
猫の場合、
心臓、肝臓、膵臓、関節、膀胱などの疾患に、
かかりやすくなります。
では、すでに肥満傾向の犬猫が
最初に『運動』でダイエットを試みるのは危険です。
肥満により、すでに心呼吸器系に負担がかかっており、
また、骨関節はその体重を支えられる状態ではありません。
そこで、最初のダイエットは
『食事管理』です。
例えば、体重5kgの犬が1枚60kcalのクッキーを食べると、
人で換算するとハンバーガー1個(350kcal)食べたことになります。
人間から見るとほんの少しのおやつが、
犬猫にとっては、
ビックリする程のカロリーになります。
また、おやつは与えていないのに、太っていくタイプは、
家族の方がこっそり陰で与えてないか、
再度確認して下さい。
その事実がなければ、
与えているフードの量を確認して下さい。
飼い主様はカップ1杯だけ、ほんの一握りしか与えてません、
と言われることが多いのですが、
フードの種類によって、グラムに対するカロリーが違います。
それぞれのフードの袋に、
体重に対してどの位の量を与えれば良いか記入されていますので、
グラムをしっかりと量ってから、与えてください。
すでに適正体重である場合は、
現在の体重を目安にしていた量を与えていただき、
体重過多の場合は、
現在の体重の目安でフードを与えてしまうと
多くなってしまうので、
獣医師やスタッフと相談し、量を決めていきましょう。
ダイエットを本格的に考えている方は、
ダイエットプログラムをたてて、
減量に成功したワンちゃんもいます。
当院の患者様です 〜減量前〜
〜減量 半年後〜
腰のくびれがはっきりしています
全体的に一回り小さくなりました
当院では、苅谷獣医師がそのプログラムをたてますので、
気兼ねなく相談してください。
肥満は病気をもたらしてしまうと思われた方は
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