こんにちは 院長の伊藤です。
本日はグリーンイグアナの逃走劇とその結果の外傷等の治療について報告します。
グリーンイグアナの
との君 (雄、10歳)は自宅から脱走し、警察に捕獲されたとのことです。
その逃走劇の最中、無理な姿勢により左前足の拳上、口腔内の出血・受傷で来院されました。
ご覧のとおり、との君は立派な体格で体長は1.6mあります。
体重は5.5kgあります。
こんな大きなイグアナが街中を歩いていたら、イグアナを知らない一般人が見たらパニックってしまうでしょうね。
イグアナは基本的にはおとなしい性格ですが、発情期であったり、不快な思いをさせると攻撃的に暴れることもあります。
イグアナは尻尾の筋肉が強靭で、安易に触れるとはねつけられます。
尻尾の鱗、特に背側面は剣の様に皮膚をせん断する場合があります。
警官に捕獲された時に暴れたらしく、左前肢が動かない状態とのことでレントゲン撮影を実施することとしました。
との君は疼痛で動けないということもあると思いますが、撮影中はとてもおとなしくしてくれています。
レントゲン像は下の通りです。
結果として、骨の脱臼・骨折は認められませんでした。
おそらくは暴れた時に靭帯を痛めた可能性が高いと思われます。
次は口腔内の出血の確認です。
口をゆっくり開けて確認します。
下写真の黄色丸の部分が受傷しています。
咬む力も強いですから、咬んだ時に強く引っ張られたんでしょうね。
見るからに痛々しい状態です。
よくブログで私がご紹介するマウスロットよりびらん状態が酷いです。
いずれにせよ、非ステロイド系鎮痛薬と抗生剤を投薬して治療を開始させて頂くこととしました。
早くとの君、回復して下さいね!
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