今日は、普段私たちがいろいろな患者様と接する中で、感じる思いを書きたいと思います。
先日、手術をしたチワワ君が、手術の際に皮膚を縫った部分の糸を取るために来院しました。
このチワワ君、
実は病院が大っ嫌い!なんです。
診察時はいつもマスクをしないと、私たちには触らせてくれません。
ここ数年、特に大きな病気もなく健康に過ごしてきた子にまさかのアクシデント!!
飼い主さんの気付かないうちに、靴下を飲み込んでしまったのです!!
「動物病院では良くある話なんですが、驚かれた方も多いのではないでしょうか?」
※過去には、みたらしだんごを串ごと、飴玉を袋ごと、ストッキング、ヘアゴム、どんぐりなどなど、食べてはいけない物を飲み込んでしまう子が意外と多いのです。
というわけで、
病院に来院したチワワ君は、詳しい検査の末、胃を切り開く 「手術」 を行うことになりました。
そして長い入院生活・・・
毎日注射を打ち、お散歩にも行けず、満足にご飯ももらえない毎日。
(胃を開いているので、少量の流動食しか食べさせてあげられないんです。)
チワワ君には、なぜ病院に連れて来られたのか、なぜ痛いことばかりされるのか、わかるはずもありません。
「 痛いの嫌だよね・・・家に帰りたいよね・・・良くわかるよ。 でも我慢しなきゃ治らないんだよ。
辛いけど一緒に頑張ろうね。 」
不機嫌そうな顔をするチワワ君に、何度もそう言い聞かせながら、退院の日までお世話をしてきました。
言葉が通じない分、入院をする動物たちは、飼い主さんもおらず、ただ不安や恐怖の気持ちでしかないと思うんです。
飼い主さんの同意を得ての行為ですが、動物たちは何も知りませんから。
そんな動物たちに少しでも不安や恐怖を取り除いてあげられたらと日々思いながら接しています。
チワワ君、今日も必死に怒っていたけど、良く頑張ってくれました。
順調に回復に向かっているようで、一安心。
「 嫌な思いをさせてしまってごめんね。 」
早く元気になるよう、スタッフ一同、心から願っています☆ミ