ジャンガリアンハムスターの皮下腫瘍をご紹介します。
ジャンガリアンハムスターの腫瘍は色んなタイプが認められます。
腫瘍の外貌から、自分のハムスターはこの症例に近いなとか、ある程度の参考になればと考え、掲載していこうと思います。
今回ご紹介しますのは、ジャンガリアンハムスターのぶっちゃん(1.5歳、雌)です。
他院からのご紹介で来院されました。
右腋下周辺に大きな腫瘤を認めます。
まずは細胞診を実施しました。
黄色丸で囲んだ細胞群は線維肉腫です。
加えて下写真・黄色丸の部分には膿瘍が認められます。
悪性の腫瘍ということもあり、早速外科的に摘出することとしました。
近くで見ると、腫瘍に栄養を供給している怒張した太い栄養血管が認められます。
小さな動物なので、最小限の出血に留めるために電気メスで切開をします。
動脈を確実に止血するためにバイポーラで凝固させます。
切開部を細かく縫合して終了です。
出血は殆どなく終わりました。
麻酔の覚醒と同時に大暴れするぶっちゃんです。
摘出した腫瘍です。
割を入れましたところ、黄色矢印の示す部位に膿瘍が認められました。
細菌感染も合併していた模様です(色調が暗くてすみません)。
ぶっちゃんは経過も良好です。
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