ヒョウモントカゲモドキの
ひぃちゃんはお尻から腸みたいなものが飛び出した!とのことで来院されました。
下写真をご覧いただくと黄色丸で示した部分に脱出した直腸が認められます。
エキゾチックアニマルでは、爬虫類・両生類を問わず直腸脱は多いです。
脱出した直腸を長時間放置しますと、直腸が傷害を受けて、場合によっては壊死することもあります。
今回のひぃちゃんは、飼主様がすぐ気づかれての受診でしたので直腸のダメージは軽度で、下写真の黄矢印の浮腫が認められる程度でした。
早速、脱出した直腸を整復します。
この整復時は痛がって、暴れる個体が多いです。
整復が完了したところで総排泄腔(肛門)の端を一針、縫合します。
これで直腸が脱出しなければ処置は完了です。
一週間以内にこの縫合糸を抜糸して、直腸脱が認められなければ完治です。
下写真は処置後のひぃちゃんです。
処置して4日後にひぃちゃんは抜糸に来院されました。
下写真の黄色丸にあるように縫合部は、糸が総排泄腔に少し食い込み始めていますので、そろそろ抜糸の時期です。
抜糸しました。
抜糸した後も特に直腸は脱出する気配もなく、落ち着いていますので、これにて治療は終了です。
ひぃちゃん、お疲れ様でした!
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