今回、ご紹介するのはモルモットの体表腫瘍のなかでも比較的よくみる皮膚の腫瘍(毛包上皮腫)です。
このモルモット君は数カ月の間に急に右後足のかかと周辺にできたしこりが大きくなり、あっという間に4cm位に腫大しました。
モルモットの皮膚は思いのほか伸張性に乏しく、壊死しやすいのです。
このモルモット君は歩行も上手く出来ない位になりましたので、早速外科手術を実施しました。
腫瘍は大きくなればなるほど、周辺の組織から血管が腫瘍を育てるために侵入してきますから、縫合糸や電気メスで血管を止めて摘出します。術後2週間ほどで傷口もきれいに治り、元気に走ることもできるようになりました。