犬の肥満細胞腫(その2)
2013-04-11 13:43
有限会社もねペットクリニック
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以前、犬の肥満細胞腫についてコメントさせて頂きました。

本日も同じ肥満細胞腫の報告です。

パグの のり吉君(6歳・雄) は右肘にできものができたので来院されました。



下写真の黄色丸の箇所がそうです。



早速、細胞診を実施しました。





黄色丸で囲んだ細胞が肥満細胞腫の細胞群です。

細胞内に多数の顆粒を容れているのが特徴です。

肥満細胞腫は犬を初めとして猫、フェレット、ハムスター等よく認められます。

その中で肥満細胞腫のステージが確立されているのは、犬のみです。

のり吉君の腫瘍は真皮内に限局したもので、リンパ節への浸潤も認められない点からステージ1のタイプです。

悪性腫瘍であることから、外科手術を行うこととしました。

出来うる限り腫瘍の辺縁(マージン)を広くとるよう切開します。



出血箇所を電気メスで止血します。



切除した腫瘍です。






グレード1の肥満細胞腫では、1cmのマージンで切除後は完全なコントロールが可能とされています。

つまり再発はないとされています。

のり吉君の腫瘍は直径5?程度でしたので、早期発見早期摘出ができたので良かったです。





今後は再発を含めて経過を見ていきたいと思います。

のり吉君、お疲れ様でした!



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