アカハライモリは、日本固有の両生類です。
日本で一般にイモリと言えば、このアカハライモリを指します。
下腹部に赤い模様があり、トカゲのような印象を受けます。
このアカハライモリの愛好家は多く、実をいうこの私も小学生の頃、多頭飼育していました。
本日、ご紹介しますのはこのアカハライモリのドラゴン君です。
下顎が腫れ、お腹も腫れ、食欲が無くなってきたとのことで来院されました。
下写真にありますように、黄色矢印に示したように舌が腫大し、飛び出しています。
加えて下顎部が腫大しています。
開口させて、舌を拝見しますと潰瘍を起こして舌全体が腫れあがっています。
残念ながらあまりに小さな両生類で、鉗子で開口はできても舌の病変部を上手く接写出来ませんでした。
恐らくは舌に損傷を受けて、そこから雑菌が入り炎症を起こし潰瘍に至ったものと思われます。
さらに開口が十分にできず、呼吸不全からガスが消化管に貯留し始めたかもしれません。
餌が自身で採食できないのが問題です。
飼い主様に強制給餌の仕方をお伝えし、しばし抗生剤の投薬で潰瘍を直していく方針です。
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