グリーンイグアナの愛好家の方は多いと思います。
彼らは異物を丸飲み込みして、下痢をすることも多く、最悪開腹手術で腸を切除して異物を摘出する場合もあります。
今回のイグアナは下痢が続いて(過去に何度となくビニール袋を飲んでいます、)、直腸が脱出し戻らなくなってしまった症例です。
直腸が長時間にわたり脱出してしまい、床面との接触・後足で踏みつけた受傷が重なり、直腸が壊死を始めました。
最終手段として、直腸を切除する手術を実施しました。
術後の経過は良好で下痢も収まり、排便も気持ち良く出来るようになりました。
エキゾチックアニマルの手術でいつも気を使うのは、麻酔です。
特に発情期にある爬虫類は麻酔が全然かからないこともあります。
メスをお腹に入れた瞬間、ゴジラのごとく大暴れされたこともあります。
まだまだ爬虫類の麻酔は犬猫のように確立されておりませんが、欧米の情報などをかき集めて実践しています。