セキセイインコを初めとして小型愛玩鳥を飼育される方の中には、わざと飛べないように翼をカットされるケースがあります。
その理由は、鳥が飛んで逃げないようにするためであったり、飼主に慣らすためであったりします。
翼をカットする時には正しいカットの仕方があることをご存知でしょうか?
今回は鳥の翼切りについて紹介させて頂きます。
下の写真にありますように
羽軸に垂直にカットする方が多いです。
これはしてはいけないケースの紹介です。
このカット方法はカットする側の者には楽でいいのですが、羽軸に垂直にカットした後に生えてくる新しい羽には、その両隣の羽根
の支えがないので、
羽ばたいたりした時に折れたり、出血をする場合がありお勧め出来ません。
鳥の飛行時に揚力を生じさせるために翼の頭側には
初列風切羽が存在します。
正しいカットの仕方は次の通りです。
鳥が飛べないようにするには、この初列風切羽(6〜8枚)のみを
羽軸を残すように下側(尾側)をカットします。
羽の下側を羽軸を残してカットした完成形です。
鳥の身になれば飛べない状態であることを本人は知らないわけで、部屋で放ったら飛んだのはいいけれど落下してしまい肢を骨折してしまうかもしれません。
いずれは羽も伸びて、また飛べるようにはなるのですが、安全策を施してあげないと大変なことになります。
今回は飼主様の強い要望でカットいたしました。
私個人としては、翼切りはしない方が良いと思っています。
鳥の翼切りを皆様どう思われますか?
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