血液検査をする検査機器が当院にもいくつか配置されています。
血液検査の中で、赤血球や白血球、血小板の数を測定する装置を
完全血球計算機と呼びます。
当院では、この完全血球計算機はSysmex社のpocHという製品を使用しています。
すでに使用して5年ほど経過しているのですが、これまで故障したこともなく、また故障しない日常に慣れたこともあり、あまりスタッフからも注目されてない存在でした。
ですが、この数週間今一つ調子が悪く、エラー表示を頻発して出すようになりました。
早速、サービスマンに来てもらい点検して頂いたところ、pocH君の内部は大変なことになっていました!
上に写真はpocHの側面のカバーを開けた写真です。
複雑なチューブが内部を走っているのが分かります。
採血した血液(全血)を洗浄液や各種試薬で処理して、測定するシステムです。
測定の詳細を述べるなら、血球がアパーチャー(細孔部)を通過する際の電気抵抗の変化をパルス信号に変換することで、パルス信号の高さから血球の容積を、パルス信号の数を血球数としてカウントしているそうです。(以降、小難しいこと書くの止めます。)
問題はそのパネルの反対側です。
試薬やら洗浄液やらが流れているチューブから塩が析出するかのように試薬がこびりついています。
血液を吸引する部分もこのように洗浄液等が漏れ出ています。
結局、pocHを再整備することになりました。
医療用機器は5年で減価償却が0になります。
木曜の休診日を除いて、ほぼ5年間毎日稼働してくれたことに感謝いたします。
pocHに自分を投影するわけではありませんが、定期的に健康チェックをして自分の体もメンテナンスしなくてはいけませんね。
何となく、今回の件は身につまされる思いでした。
血球計算機の内部を初めてご覧になった方は
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