新米獣医師カーリーのつぶやき-part58-
2015-12-11 10:04
有限会社もねペットクリニック
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こんにちは、獣医師の苅谷です。

ここ最近明け方は結構冷え込んでいましたが、本日は激しい雨が降り、少し暖かったですね。

急激な気温の変化で体調を崩さないように気をつけなければなりませんね。

今回は前回のズーノーシスの続きを話していきます。

ウイルスに関係するものですが・・・

狂犬病に始まり、鳥インフルエンザや日本脳炎などが挙げられます。





まず狂犬病についてです。

狂犬病は世界中で蔓延している感染症で一度発症してしまうとほぼなくなってしまう感染症です。

犬はもちろんのこと、人や猫、牛やイタチなど哺乳類全般に感染します。

日本国内においては1957年以降(海外で感染した場合を除く)、狂犬病の発生はありません。

この感染症は狂犬病のウイルスを持っている動物の唾液が噛まれたり、引掻かれた時に体の中に入ってきてしまいます。

またこのウイルスは野生動物から感染するということが多く、海外ではコウモリやキツネ、アライグマ、スカンクなどと野犬が挙げられます。

もし海外へ行き、動物と接する機会の多い場合は狂犬病のワクチンの接種を行うか、狂犬病のウイルスを持っていそうな動物に噛まれたらすぐにワクチンを接種し症状が発症する前に抑える必要があります。





次に鳥インフルエンザです。

日本でも度々養鶏場などで発生して〜万羽処分などのニュースがありました。

病原性が高いものも低いものもあり、加えてその他の個体に感染する力もとっても強いです。

このインフルエンザのウイルスはどこから来るのかというと主に野生の水鳥が症状をださずに運んでくるため、注意が必要です。

ただ鳥インフルエンザはいわゆる私たち人が感染するヒトインフルエンザとは別物であるため、今のところ一般人においては感染する確率は低く、危険性が低いです。

しかし、インフルエンザウイルスは遺伝子が変異しやすいという特徴があり、性質がコロコロと変わるため、将来鳥のインフルエンザウイルスが人に悪さをするウイルスに変わる可能性があります。

人のインフルエンザウイルス自体が鳥のインフルエンザウイルスが変異して生まれたものと考えられています。

その動向に注意しつつ、手洗いうがいなど基本的な予防をしていくことが重要だと思います。





最後に日本脳炎です。

日本脳炎は突然の発熱や嘔吐などを起こし、意識障害や麻痺といった神経障害を起こします。

このウイルスは蚊によって媒介されるため、基本体に入ってくることをすべて防ぎきることはできないため、ワクチンによる予防が主となっています。

動物においては馬や豚が問題となってくることが多く、蚊の発生源の対策、ワクチンによる予防が行われています。

馬の場合、人と同じ症状を示しますが、豚の場合少し異なります。

豚においては雄豚は不妊症になり、雌豚は無症状ですが、異常産となり、生まれてくる子豚に問題が出てきます。

またこの日本脳炎のウイルスは豚の中で爆発的に増殖するため、この感染症を監視するうえでは重要視されています。

ヒトにおいては4回の接種を行うことにより罹患リスクをかなり減らすことができるみたいですね。

実際に私自身もワクチン接種を受けているとは思いますが、あまり記憶に残ってないですね。

今回のウイルスによるズーノーシスは以上で終わります。

なんか聞き覚えのある病気が出てきたなと感じた方は




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