こんにちは、新米獣医の苅谷です。
最近は日中は暑くなってきて、外に出るのも嫌になりますね。
今月、私自身の健康診断があるということで・・・
今回はここ2ヵ月間で説明をさせていただく機会の多かった春の健康診断−血液
検査についてお話をさせて頂きます。
まずは全血を使い、一般血液検査でみる血液の血球成分に関する項目です。
白血球数ではその時の免疫の状態をみます。
赤血球数とその状態では貧血があるかどうか、どのような貧血かをみます。
さて、春の健康診断のこれらの項目でみて来て思ったことは・・・
心因性−病院に来て興奮、緊張などでヘモグロビンや血小板数が高くなることが
多いなと思いました。
実際に採血をしていて、ものすごく震えてるな、興奮しているなというこは結構
いました。
こればかりはどうしようもないですね。
こちらの項目は上記の血球の検査で使う全血とは違い、血清を使用してみる、
血液生化学の項目です。
それぞれの項目が主に何をみているのかをまとめてみました。
また、これらの括りは関係ない組み合わせで疾患を判断することもあります。
さて、これらの項目、今まで見て来て、結果だけをみて評価に困ったのは中性
脂肪、アルブミン、ALPです。
これらの値は食餌の内容 (間食でおやつを食べたり)、食餌を摂ってからの時間が
どのくらいたっているかで影響が出ます。
加えて犬においてALPに関しては薬の投薬内容により値が高くなります。
飼い主様と説明時に会話することで得ることのできた情報で「なるほど、だから
こうなったのか」と納得することが多々ありました。
最後に余談ですが、国家試験時ではこれらの血液・生化学項目の値を他の検査と
組み合わせて数学の公式のように考えていました。
実際の血液の検査の結果では、色々な要因が関わってくるので・・・
あまりそのまま結果が対応しないなともやもや感が漂っています。
これも生物なのでしょうがない事なんですけどね。
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